高齢者が脱水になりやすい原因と脱水予防の方法

高齢者の食事

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「高齢の家族が水分を摂らないのですが脱水になりそうで心配です。脱水にならないようにするにはどうしたらいいですか。」

 

  

近年ますます暑くなり脱水症で病院にかかるニュースもよく耳にするようになりましたが、

高齢の方はより脱水にならないように注意する必要があります。

 

ですが、高齢の方は若い方に比べ特に脱水になりやすい原因があるので、

その原因に対してしっかりと対策し、脱水を予防知ることが大切です。

 

ここでは高齢者が脱水になりやすい原因と脱水予防の方法を紹介しています。

原因ごとの予防方法をまとめていますのでぜひご参考ください。

 

 

 

高齢者が脱水になりやすい原因

 

高齢の方が脱水になりやすい原因は主に以下のことが挙げられます。

  • 体水分量が減る
  • 口渇感が鈍くなり水分を摂らなくなる
  • 食事量が減る
  • 飲み込む力が弱くなる

 

 

原因① 体水分量が減る

 

年をとると身体の中の水分量が減っていきます。

 

これは年齢の増加とともに身体の筋肉や臓器などを形づくる細胞の数が少なくなるためです。細胞は水分を含んでいるので、細胞の数が減ることで身体の水分量が減ります。

 

また、年齢とともに水分を吸収する腸の機能も低下していきます。

 

 

結果的に身体の中の水分が少なくなるので、身体に必要な水分が足りなくなります。

 

 

 

原因② 口渇感が鈍くなり水分を摂らなくなる

 

高齢になるとさまざまな感覚機能が低下してしまいます。

 

のどの渇きを感じる感覚である口渇感覚も低下していくので、飲み物を飲みたいと思うこと自体が少なくなります。

 

また、運動することが減ったり、活動量が少なくなったりすることでよりのどが渇きにくくなります。

 

 

結果的に水分を摂る機会が少なくなるので、身体に入ってくる水分が減り身体に必要な水分の量が足りなくなります。

 

 

 

原因③ 食事量が減る

 

年齢とともに食事が食べられなくなることも脱水リスクが高まる原因です。

 

食事を摂ることは、食べ物に含まれる栄養を摂るだけでなく、水分も合わせて摂っています。

 

なので、食べる量が減っていくと食事から摂る水分の量も減っていきます。

 

 

また、食事を摂った後はのどが渇きやすくなりますが、食事を摂る量が少なくなると、のどが渇きにくいので水分を摂らなくなります。

 

 

結果的に食事の量が減ることで身体に必要な水分の量が足りなくなります。

 

 

 

原因④ 飲み込む力が弱くなる

 

食べ物や飲み物を飲みこむことを嚥下といいますが、

年齢とともに身体の機能が低下していくなかで、嚥下の能力も落ちていきます。

 

嚥下機能が低下してしまうと、飲み物を飲んだときに誤嚥してしまい、十分に水分を摂ることが難しくなります。

 

 

誤嚥をしてしまうと肺炎などを引き起こすこともあり、

誤嚥の危険性が高いときは、水分摂取をするときは適切なかたちにする必要があり、水分補給に気を遣わないととなりません。

 

 

結果的に水分の摂取が難しくなり、身体に必要な水分の量が少なくなります。

 

 

 

高齢者におすすめの水分摂取の方法

 

これまで高齢者が脱水になりやすい原因を紹介しました。

ここからは高齢の方が脱水予防するときのポイントを紹介します。

 

 

①経口補水液を摂る

 

年齢ともに腸の機能が低下してしまうので、

水分や電解質を効率よく吸収できる飲み物を飲むようにします。

 

効率よく飲むには経口補水液がすすめられています

 

経口補水液は体液の電解質バランス合わせて設定されている飲み物なので、水やお茶に比べて効果的な水分補給につながります。

 

 

経口補水液はいろいろなものがあるので、自分の状態にあったものを選んでください。

 

以下ではおすすめの飲み物を紹介しているのでご参考にしていただけたらと思います。

 

 

 

②水分を摂る時間と量を決めておく

 

水分補給の飲み物を決めたら、次は水分補給の時間と量を設定しましょう。

 

のどの渇きを感じにくくなっていくので、のどが渇いていなくても水分を補給することが重要です。

 

そのためには時間で水分補給をする習慣をつけましょう。

 

  

水分補給の時間と量の一例はこちらです。

  1. 起床時 150ml(コップ1杯)
  2. 10時 150ml
  3. 昼食時 150ml
  4. 15時 150ml
  5. 夕食時 150ml
  6. 入浴後 150ml
  7. 睡眠前 100ml

 

この例で1日1000ml飲むことができます。

 

あとは外出後や運動後にも水分補給をするようにして、十分な水分量を確保しましょう。

 

 

 

③栄養補助食品はドリンクタイプかゼリータイプを使う

 

食事を摂りづらくなり、段々と食事の量が減ってきたときは

必要な量の栄養を確保するとともに、水分もしっかり摂る必要があります。

 

栄養を摂るために栄養補助食品を使うときは、固形のものよりドリンクタイプやゼリータイプのものを使うようにしましょう。

 

そうするとエネルギーなどの栄養とともに水分も摂ることができるのでおすすめです。

 

 

また、栄養補助食品とは別に水分はしっかり摂るように意識的に水分摂取をおこないましょう。

 

栄養と水分が一緒に摂れるドリンクタイプやゼリータイプの栄養補助食品を以下のページで紹介しているのでご参考ください。

 

 

 

④とろみ剤を活用する

 

食事や水分を摂るときにむせてしまい誤嚥の恐れがある場合は

積極的にとろみ剤を使用しましょう。

 

とろみ剤を使用することで、自分や家族の飲み込む力に適した固さのものに調整することができ、より安全に水分を摂ることができます。

 

 

とろみ剤を使ったことがない方や、どのようなものが使いやすいか知りたい方は

以下のページでとろみ剤の使い方やおすすめのとろみ剤を紹介していますのでご参考ください。

 

 

 

まとめ

○年齢とともに体水分量は減る

○のどの渇きを感じにくくなる、食事や水分の摂取量が減る、飲み込む力が低下することで脱水のリスクが高まる

○水分摂取の時間と量を定めて意識的に水分補給をする

○飲み込む力に沿ったかたちで水分補給する

 

 

 

以上、「高齢者が脱水になりやすい原因と脱水予防の方法」を紹介しました。

年齢とともに脱水になる危険性が高まってくるため、高齢の方は特に十分な水分摂取をおこなってください。

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