介護予防に高齢者がつけたい3つの食習慣

高齢者の食事

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「高齢になっても自立した生活を送るにはどんな食生活をしたらいいですか」

 

 

高齢の方にとって、必要な栄養が摂れておらず、低栄養の状態になると

筋力や生活活力の低下などを招き、やがては自立した生活ができなくなります。

 

そうならないようにするためにも低栄養を予防することが大切ですが

実際にご自宅で生活していく中でどのようなことに気をつけたらいいのか

 

ここでは、介護予防のために高齢の方につけてほしい3つの食習慣を紹介します。

 

低栄養の予防と早期対応につながるので、自分やご家族のために一度読んでいただけたらと思います。

 

 

 

介護予防に高齢の方におすすめの食習慣

 

高齢者につけてほしい3つの食習慣は

  • 毎回ごはんを量ること
  • 体重を測ること
  • 毎日3食食べること

この3つです。

 

健康なうちからこの3つの習慣をつけることで、

健康が維持できることと、健康でなくなる前に早めの対応がしやすくなることの両面で介護予防に役立ちます。

 

 

 

①毎回ごはんを量ること

 

毎日自分に必要な栄養を計算して、その栄養量が満たされる食事を作ることができるのなら、これに越したことはないですが、

実際にご家庭でするのはハードルが高いと思います。

 

なので、

ご家庭では毎回主食となるごはんは量って盛りつける習慣をつけましょう。

 

ごはんは食事のなかでエネルギー源となるもので、

ごはんを盛り付けるときには毎回測りを使ってり、自分に必要なエネルギーや栄養を毎食きちんと摂れるようにすることが大切です。

 

具体的に毎回量って盛り付けるあなたに必要なごはんの量は以下のページ紹介しています。フレイル予防の食事としてまとめているので合わせてお読みいただけたらと思います。

 

 

 

②体重を測ること

 

ご家庭にある体重計で十分なので、

少なくとも月に1回、可能なら毎日体重測定をする習慣をつけましょう。

 

身体は食べたもので形作られていくので、

体重を測ってその変動をみることで、自分に必要な食事ができているかをチェックする指標のひとつになります。

 

また、体重は多すぎても(肥満)、少なすぎても(痩せ)予後を悪くしてしまうので、

高齢の方も自分にあった体重を維持することが介護予防に重要です。

 

 

朝起きた時、お風呂上りなど自分の習慣づけやすいときで大丈夫なので、

 

できるだけ毎回同じ時間に体重を測るようにして、体重を記録しておけば

体重の変動をチェックしやすいですし、病院に受診したときに主治医や管理栄養士の参考にもなります。

 

 

体重を測定し、自分にあった体重を維持できるように心がけましょう。

 

自分にあった体重を知りたい方は、具体的な計算方法を以下のページにまとめていますのでご参考にしてください。

 

 

 

③毎日3食食べること

 

毎日3食食べることも介護予防に重要です。

その理由は、「食事と食事との間の時間が長くなるのを避けるため」です。

 

食事と食事との間の時間が長くなるということは、栄養を摂れない時間も長くなります。

 

そのうえ、年齢とともに栄養の吸収ができにくくなるので、

必要な栄養が確保しにくくなり低栄養のリスクが高くなってしまいます。

 

低栄養を予防するためには1日3食食べるようにしましょう。

 

 

また、毎日3食食べる習慣のメリットに

「規則正しい食生活を送ることで、自力した生活を続ける力を維持する」

こともあります。

 

介護予防のためには身の回りのことを自立しておこなう習慣を維持することが大切で、

 

反対に、何かすることが億劫になりやらなくなると、気づかないうちに少しずつ生活能力が下がってきてしまいます。

 

 

食事は、材料の準備から、調理、喫食、後片付けまでいろいろなことをおこなうので

食事は1日の栄養を摂る機会になりながら、自立した生活の継続のための習慣にもなります。

 

1日3食食べる習慣は維持できるようにしましょう。

 

 

 

3つの習慣が介護予防になる理由

 

3つの習慣をつける目的は、

自分の栄養状態が悪くなり始めているかどうかを判断するのに使うためです。

 

介護予防のためには、自分が低栄養にならないようにすることが大切です。

 

その低栄養を防ぐには、しっかりと栄養を摂ることが基本ですが、

「低栄養になり始めのとき、早めに食事を見直し必要な栄養を摂る」

この早めの対応がとても重要となります。

 

 

ごはんが食べられなくて残した場合、毎日適当なごはんの量を盛り付けていると、

盛り付けた量がいつもより多かったから食べられなかったのか、

自分に必要な量が食べられなくなっている状態なのか、

どちらが原因でごはんを残したのかが分かりにくくなります。

 

ごはんの量を毎回量ることで、盛り付ける量がばらばらにならず、

「ごはんを残す=自分に必要なエネルギー量が摂れていない状態」と判断でき、早めの対応がしやすくなります。

 

 

また、体重を測ることで、

「体重が減っている」という低栄養リスクを早期に把握でき

毎日3食を習慣にしていると

「食事が食べられなくてスキップする⇒必要な栄養量が確保できなくなる」という低栄養リスクを早めにチェックすることができます

 

 

このように、

3つの習慣をつけておくことで「習慣ができなくなった=低栄養のリスクがある」と自分の状態を把握することになり、早期に手をうって低栄養を防ぐことにつながります。

 

あなたが低栄養を感じた時に具体的にどのように早めの対応をしていったらいいのかについては

以下のページで対応策を紹介していますのでご参考にしてください。

 

 

 

管理栄養士はこの3項目を低栄養の指標に用いている

 

介護現場で栄養を管理している管理栄養士は、

実際にこの3つのことを栄養状態の指標として用いています。

 

実際の介護現場では栄養状態をチェックする栄養スクリーニングや栄養アセスメントという栄養管理の手法のなかで

 

「食事は何割食べられていて、何kcalのエネルギー量が摂れているか」

「体重が前月より何%変動しているか」

 

というチェック項目を使用しています。

 

 

この指標をもとに、食事を食べる量、食べる力が維持できているか、そして食べたものが身体に吸収されているかを把握し、食事の内容を調整しています。

 

実際には、栄養を強化した食品を献立に加えたり、栄養補助食品を使ったりして

必要なエネルギーや栄養量を確保するように栄養管理していきます。

 

詳しく管理栄養士が使っている具体的な栄養補助食品の例を知りたい方は、

1食分メニューとして以下のページで紹介していますので、良かったら参考にしてください。

 

 

この早めに対応することが介護予防にはとても重要ですので

今から3つの習慣をつけておくことをおすすめします。

 

 

 

まとめ

○介護予防には「毎回ごはんを 量 ること」、「体重を測ること」、「毎日3食食べること」の3つの習慣をつける

○3つの習慣は「低栄養の予防」と「低栄養の早期発見と対応」の意味がある

○介護予防には低栄養を防ぐために早めの対応が重要となる

 

 

 

以上、「介護予防に高齢者がつけたい3つの食習慣」を紹介しました。

繰り返しますが、介護予防には低栄養を防ぐことがとても重要で、

自分の低栄養リスクに気付けるように、3つの習慣を今のうちからつけておくことをお勧めします。

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