介護保険制度のポイントと管理栄養士国家試験対策 1/2

国家試験対策

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「介護保険制度がいまいち理解できない」

 

 

介護保険制度は大学の国家試験対策講義で勉強する程度で深く勉強する機会は少ないかもしれないです。

ちなみに私は大学の授業しては一度も介護保険制度の勉強はしなかったので、ネットでいろいろ調べる程度でした。

 

ですが、理解しておくと国家試験で出たら確実に正解できるので捨てるのはもったいないです。

ここでは介護保険制度の仕組みをわかりやすく解説しています。これを機に制度を理解し、得点アップにつなげていただくと幸いです。

 

 

介護保険制度のポイントと管理栄養士国家試験対策

介護保険制度の概要を抑える

 

介護保険制度は社会保険制度のひとつです。社会保険制度は介護保険を含め5つあります。

  • 医療保険・・・病院で治療を受けるなどに使う
  • 年金保険・・・老後受け取るもの、いわゆる年金
  • 労働災害保険・・・労働中にけがをしたときなどに治療費を保証してくれるなど
  • 雇用保険・・・失業したときに給与の一部を給付してくれるなど
  • 介護保険・・・介護サービスを受けるときに使う

 

医療保険と比較しながら見ていくとわかりやすいので、ここからは介護保険の流れを医療保険と比べながら見ていきます。

 

介護保険制度の使用の流れ

 

体調が悪いので病院にいって治療を受けたい(医療保険を使って医療サービスを受けたい)

自分で自立して生活するのが難しくなってきたので誰かに介護をしてもらいたい(介護保険を使って介護サービスを受けたい)

病院で健康保険証を提示する(医療保険を使う権利があることを示す)

介護施設に介護保険証を提示する(介護保険を使う権利があることを示す)

治療を受ける

介護サービスを受ける(入浴を介助してもらったり、食事を介助してもらったりなど)

医療費を支払う(自己負担は3割(年齢や収入によって自己負担割合は変わる))

介護サービス費を支払う(自己負担は原則1割(収入によって自己負担割合は変わる))

 

ここまでみてわかるように、介護保険は介護サービスを受けたいときに使用するものですが、医療を受けるための医療保険と流れは似ています。

 

 

ここからもう少し詳しく介護保険制度を見てみましょう。

 

病院で治療を受けるときに、自分が病気でないとそもそも治療(医療サービス)を受けることができないのと同じように、

介護サービスもそもそも介護を受ける必要がないとサービスを受けることができません

 

自分が病気かどうかは病院に行って医師より診断を受けますが、

介護が必要かどうかは介護認定調査員が調査票をもとにそのひとの状態をチェックし、コンピューターチェックと市町村の介護認定審査会で審議されて決定します

 

認定審査会では、そのひとの介護の必要性によって「要支援1」、「要支援2」、「要介護1」、「要介護2」、「要介護3」、「要介護4」、「要介護5」の7段階に判定され、介護保険証が交付されます。

また、介護が必要ないと判定されることもあります。

 

「要支援1」が最も介護度が低く(介護がなくても自立して生活ができる)、「要介護5」が最も介護度が高い(介護を受けないと生活できない)です。

 

介護サービスは、この介護度認定によって受けることのできるサービスが異なるので、

例えば、要支援1の認定を受けた方は特別養護老人ホームに原則入所できません(特別養護老人ホームの入所条件は要介護3以上と決まっているからです)。

 

このように、介護保険は自分が介護サービスを受けたくても、自分に必要と判断された範囲でのサービスから選ぶことしかできません。

 

国家試験では「介護サービスは被保険者が自分でサービスを選択できる」と、介護を受ける側の意思を尊重することを正解とする問題が出ますが、

正確には「自分の介護度にあったサービスの中で、介護を受ける側が介護サービスを選択することができる」と理解しておきましょう。

 

治療と同じでサービスを受ける側の選択の自由は尊重されていることはしっかり覚えておきましょう。

 

 

介護保険はケアマネジャーが管理する

 

医療保険は医師が管理するように、介護保険を管理するのが「介護支援専門員(ケアマネジャー)」です。

基本的に介護サービスを受けるときは専属のケアマネジャーが付いて介護保険を管理します。

 

ケアマネジャーは「居宅」と「施設」のどちらかに所属しており、

所属するところによって介護サービスの種類が異なります。

 

簡単に言うと、介護サービスを自分の家でうけたり(訪問介護など)、自分の家から介護施設に出かけて行ってサービスを受けたり(通所リハビリテーションなど)したい場合は「居宅介護支援事業所のケアマネジャー」が付いてくれます。

 

また、介護施設での生活をしたい場合(介護老人福祉施設など)は「施設ケアマネジャー」が施設の入所を同時に付いてくれます。

 

なので、家での介護サービスを受けていた方が家での生活ができなくなり、介護施設に入所した場合はケアマネジャーの所属が変わるので、ケアマネジャー交代となります。

 

介護保険制度はケアマネジャーが管理すると覚えておきましょう。

 

介護を受けるひとは自分に付いてくれているケアマネジャーに「このような介護を受けたい」と相談することで、

ケアマネジャーがそのひとの介護度を見ながら、そのひとにあった介護サービスの選択肢を提示し、

介護を受ける人がその中から選ぶ流れとなります。

 

必ず介護サービスを受ける側の意思が尊重されるようになっています(繰り返しますが介護度に適した範囲の中で選択します)

 

 

ここまで介護保険制度の概要と使用の流れを解説しました。 

続きは以下からお読みください。

国家試験で正解するために抑えておくべくこともまとめています。

 

介護サービスの種類と管轄を理解する(別ページ)

後編として以下にまとめています。

介護保険制度で必ず抑えておくべきポイント(別ページ)

後編として上のリンクにまとめています。

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