【管理栄養士より】自分に合った体重の計算方法

成人の食事

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「自分に合った体重の計算方法を知りたい」

ダイエットを始めたい方や健康を維持したい方など、今の体重を改善したいと思っている方は多いと思います。

そのような方にとって、自分に合った体重もとにダイエットなどの目標を立てると、身体に負担のないダイエットを計画しやすくなります。

むしろ自分の身体に合わない体重の目標を立ててしまうと挫折してしまいがちなので、一度チェックしておくことをおすすめします。

ここでは身長を使って計算できる自分に合った体重の計算方法を紹介します。簡単な上によく使われるので知っておくと便利ですよ。

 

自分に合った体重を知る方法

標準体重の「BMI 22」を使った計算式に当てはめて計算する

自分に合った体重のことを標準体重と言いますが、標準体重を把握するときには「BMI」をもとに計算する方法を使います

BMIとはBody Mass Indexの略で、身長と体重を使って計算し、その結果の数値を見て、体重がその方の身長に合っているか、つまりその方の体重が適正なものなのかを評価するときに使用します。

実際にBMIを使って自分の標準体重を計算してみましょう。

まずは自分の「身長」を測ってください。

次に測った身長を以下の式に当てはめて計算してください。

身長の単位は「cm」ではなく「m」を使います。

計算で出た数字がそのままあなたの標準体重となります。

(例)身長160cmの方

   1.6m × 1.6m × 22 = 56.3kg

   つまり身長150cmの方は、56.3kgが標準体重です。

この計算方法からわかるように、標準体重は身長によって決まります。

身長が高いほど標準体重は大きくなり、身長が低いほど標準体重も小さくなります。

このBMIを使うと、今の体重から体型がやせ型なのか、太り型なのかを数字で見ることができます(下の補足のところで解説しています)。

高齢の方は標準体重の計算方法が少し変わります。

高齢でも健康を維持するために必要なことを調整した計算方法なので以下を参考ください。

 

標準体重はいろいろな健康管理の目標に使えるもの

 

この自分に合った体重である標準体重は、ダイエットのように体重を減らしたいときの目標となるだけでなく、栄養不足で体重を増やしたい方のための目標にもなります。

標準体重は自分の身体が生きていくために適切な体重を意味しているので、いろいろな健康の目標として使うことができます。

なので、自分の食事や食生活を見直したいときに、今の自分が健康的な体型であるかを見分ける指標にできるので、自分の標準体重は知っておくといいですよ。

ただ、BMIを使って計算する方法が、本当に自分に合った体重にならない場合もあります。

(注意)のところで解説していますので参考にしてみてください。

 

管理栄養士は標準体重をもとに栄養管理をしている

実際、標準体重は栄養を管理するときに管理栄養士が良く使う指標です。

例えば糖尿病の方に対する食事の量を決めるとき、「標準体重×25~30kcal」といった式を基準に食事量を計算します。

また、腎臓病の方のたんぱく質量を決めるときも、「標準体重×0.6~1.0g」といったようにこのときも標準体重をもとに計算します。

このように標準体重は栄養の世界ではとてもよく使われるので、自分の標準体重を把握しておいて損はないと思います。

 

(補足)BMIで今の体重がベストかどうかがわかる

BMIは本来今の体重が自分に合っているかを評価するときに使用します。

現在の身長、体重を以下の式に当てはめて計算するとBMIを出すことができます。

上記の計算式の結果を以下を指標に評価します。

  • 18.5未満・・・やせ型
  • 18.5~25.0・・・標準
  • 25.0以上・・・肥満

また、BMI25.0以上の肥満は日本肥満学会より以下に細分化されています。

  • 25.0以上30.0未満・・・肥満1度
  • 30.0以上35.0未満・・・肥満2度
  • 35.0以上40.0未満・・・肥満3度

WHO(世界保健機構)はBMIが30以上の場合を肥満と定めているなど、世界各国でBMIの判定基準は異なりますが、日本人の体質からBMIが25.0以上で肥満と判定すると決まっています。

BMIを指標とすることで今の体重が自分の体格として適正なのか、自分に合った体重である標準体重はどのくらいなのか、この2つを把握することができますのでこれを機にぜひ計算してみてください。

 

先ほど標準体重を計算した際に22をかけたのは、BMI18.5~25.0が標準と判定されるので、その真ん中の数字である22を身長と掛け合わせると標準体重が計算されるためです。

 

(注意)BMIを使った計算を使えない場合

BMIを使った標準体重を計算する方法は乳幼児や小児、学童期(6~18歳)には使えません。また浮腫など特定の症状をもつ方にも不適となります。

BMIによる標準体重は成人(実際は18歳以上)の方が使うようにしましょう。

 

管理栄養士がすすめる健康的なダイエットの方法

以下のページでは、標準体重をもとに自分に負担の少ない方法でおこなうダイエット方法を紹介しています。健康の維持に重点を置きながらダイエットをすすめていく方法なので、無理なくダイエットしたい方におすすめです。

 

まとめ

○自分に合った体重は標準体重

○標準体重は「身長(m)×身長(m)×22」で計算する

○この計算方法は成人の方向け

 

以上、自分に合った体重を知る方法を紹介しました。BMIは身長と体重のみで健康管理の指標となり、家庭でも使うことができるので覚えておくと便利です。

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