【離乳食の進め方】離乳中期(7~8ヶ月)

離乳食

本サイトには広告が含まれています。

離乳食を始めて約2か月がたち、少しずつ慣れてくる時期ですね。初めてのステップアップで、初期から中期になると、どのように変化するのか気になりますよね。

離乳中期は『絹ごし豆腐くらいの固さの食べ物を、舌と上あごで押しつぶしてモグモグと食べられるようになる時期』です。いろいろな味や舌触りを楽しめるように、食材の種類を増やしていきましょう。月齢の目安としては生後7~8ヶ月頃ですが、赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。

この記事では、初期から中期にステップアップするタイミングや、食材の固さや大きさなど調理のポイント、食べられる食材や1食の量、1日のスケジュール例などを紹介します。

 

この時期のポイント

絹ごし豆腐くらいの固さの食べ物を、舌と上あごで押しつぶしてモグモグと食べられるようになる時期

  • 回数は引き続き1日2回
  • 離乳食からの栄養は3~4割
  • 1回の食事に3つの栄養素が入るように意識する
  • 舌で少し粒感のあるものをつぶして食べる練習をする
  • 初めての食材を少しずつ取り入れながら、メニューの幅を広げていく

中期へ進む目安

7~8ヶ月を目安にして、赤ちゃんに次のような様子が見られるようになったら、中期に進むサインです。

  • 水分を減らしたベタベタ状のものを、口をモゴモゴ動かして食べている
  • 主食とおかずを合わせて1回に子ども茶碗半分以上食べる
  • 2回の離乳食を喜んで食べる
  • 自分から口を開けて食べるなど積極的な様子がある
  • 口を閉じてゴックンがうまくできる

段階のステップアップは、「今日から離乳中期」という厳密なものではありません。少しずつ固さや大きさを変えながら、徐々にステップアップしていくので、あまり神経質に考えなくて大丈夫です。

まだ少し早いかなと思ったら、無理に進めようとせず、もう少し様子を見てあげましょう。赤ちゃんのペースに合わせて進めることが大切です。

 

調理のポイント

調理形態(大きさ・固さ)

<固さ>
絹ごし豆腐くらい(舌と上あごで簡単につぶせる固さ)

<大きさ>
前半:2~3mm角 小さいツブツブが残る程度にすりつぶす
後半:3~4mm角細かくつぶす。慣れてきたら3~5mm角くらいのあらいみじん切り

この時期の固さの目安は、指でラクにつぶせる絹ごし豆腐くらいの固さです。舌が前後、上下に動かせるようになり、上あごに食べ物を押し当ててつぶして食べます。

前半はやわらかい粒が少し残るくらいまで、ほとんどすりつぶします粒の大きさは2~3mmくらいが目安です。後半は3~4mm角を目安に細かくつぶします慣れてきたら、あらいみじん切りにしてもいいでしょう。

急に固さや大きさをステップアップすると、舌と上あごで押しつぶすことができず、丸飲みしてしまったり、びっくりして食べてくれなかったりすることもあります。その場合は、少しやわらかめに調理してあげましょう。小さく刻んでからゆでると固さが残るので、大きめに切ってやわらかくゆでるといいですよ。

食べにくそうにしていれば、片栗粉等でとろみをつけたり、おかゆに混ぜたりすると食べやすくなります。

 

調理方法・味付け

基本的には初期と同様、ゆでる、煮る、蒸すという方法でやわらかく調理します。

中期からは砂糖、塩、しょうゆ、みそを使えるようになりますが、指先に付く程度のほんの少量です。中だるみの時期でもあるので、食べてくれなくて困っている場合などは風味づけ程度に使用してもかまいませんが、基本的には調味料は使いません

まずは、だしやミルク、ヨーグルト等で味付けしてみましょう。きな粉や青のりで風味を付けたり、かぼちゃやさつまいもの甘みを利用したりするのもいいですね

だしは天然の昆布だしやかつおだし、ベビー用のだしを使用します。大人と同じような化学調味料や粉末のだしは塩分や添加物がたくさん含まれているので、使わないようにしましょう。

まだ感じたことのない素材の味もたくさんあるので、調味料の味を知る前に食材の種類を増やして、いろいろな味を楽しみましょう。

 

食べられる食材

中期には初期に食べられる食材に加えて、次のようなものも食べられるようになります。

 

炭水化物

スパゲッティ、マカロニ、バターロール、コーンフレーク、オートミール、里芋等

おかゆは7倍がゆが目安です。慣れてきたら、徐々に水分を減らし、5倍がゆくらいにします。

 

ビタミン・ミネラル

ピーマン、オクラ、さやえんどう、さやいんげん、アスパラガス、なす、ねぎ、レタス、わかめ、青のり等

苦みやえぐみが強いもの、加熱してもやわらかくなりにくいものを除いて、ほとんどの野菜を使えるようになります。食材は加熱することが原則で、生野菜はまだ食べさせません。皮をむいてやわらかくゆでましょう。

 

たんぱく質

赤身魚(まぐろ、かつお等)、鮭、ツナ缶、鶏ささみ、鶏むね肉、鶏もも肉、レバー、大豆、ヨーグルト、カッテージチーズ、納豆、高野豆腐、全卵等

肉は脂肪分の少ない、鶏のささ身から始めるのがおすすめです。

魚はまぐろやかつおなどの赤身魚、鮭も食べられるようになります。鮭は塩鮭ではなく、生鮭を選びましょう。魚は皮、骨、血合いを取り除き、ゆでて細かくほぐします。

納豆も加熱してから食べさせます。湯通しすると粘りがとれて食べやすくなりますよ。

 

1食あたりの目安量

離乳中期の目安量
炭水化物7倍がゆ50g→80g
ゆでうどん1/5玉弱(35g)→1/4玉強(55g)
食パン8枚切1/3枚(15g)→8枚切1/2枚弱(20g)
じゃがいも45g→75g
ビタミン・ミネラル 野菜・果物 20〜30g
たんぱく質魚・肉10g→15g
豆腐30g→40g
納豆10g→15g
卵黄1個→全卵1/3個(卵黄10g→全卵15g)
乳製品50→70g

食材別の1回あたりの目安量は上の表の通りです。たんぱく質はいずれか1種類の食材を選んだ場合の量なので、2種類の食材を使うときにはそれぞれ1/2量にするなどして調節します。

全部合わせて子ども茶わん1/2~1杯くらいが目安です。2回目の離乳食も徐々に量を増やし、1回目と同じくらいの量にします。

 

離乳食の回数と1日のタイムスケジュール例

離乳食:1日2回
授乳:母乳は赤ちゃんが欲しがるだけ、ミルクは食後(2回)+3回の計5回が目安

引き続き回数は1日2回で、午前と午後に1回ずつ食べさせます初めての食材は午前中に食べさせ、午後は食べ慣れた食材を選びましょう。消化が未熟な赤ちゃんの体に負担をかけないように、1回目と2回目の間は4時間以上あけるようにします。

2回目の離乳食は遅くても19時までには終わらせましょう。できるだけ食事時間を一定にすることで、生活リズムが整ってきます。

 

栄養バランスと献立のポイント

栄養の1/3を離乳食からとる

離乳食からとる栄養が1日に必要な量の30%程度になります。炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質を含む食材をバランスよく食べさせるのが理想です。食べられる食材が増えてきたら、少しずつ栄養バランスを意識し始めましょう。

「バランスよくと言っても、どんなメニューにしたらいいの?」と思う人も多いかと思いますが、難しく考えることはありません。炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質を含む食材をそれぞれ1種類以上選んで、メニューに取り入れてあげれば大丈夫です

ビタミン・ミネラル源の食材は2~3種類選んでもよいでしょう。その場合は、ビタミン・ミネラル源の食材を全部合わせた量が1回あたりの目安量になるように調整します。

2回の離乳食は食材を変えるなどして、できるだけ違うメニューを用意するといいですよ。

たんぱく質は内臓に負担がかかるので、目安量を超えないようにしてください

1食のメニューには、主食、主菜、副菜として2~3品を用意し、食材の種類を少しずつ増やしていきましょう。

栄養バランスを意識して、とは言いましたが、まだ栄養の半分以上は授乳からなので、離乳食後の母乳は欲しがるだけ与えます。ミルクは1日5~6回、合計1000~1200ml前後が目安です。

 

 

タイトルとURLをコピーしました