何をどれくらい食べさせたらいい?量はどのように増やしていったらいい?
初めはわからないことばかりで不安ですよね。ここでは離乳食1ヶ月目の具体的な進め方を紹介します。
1ヶ月目は量も食材も増えていくので、スケジュールを組むのがおすすめです。目安を作っておけばわかりやすいですし、スムーズに食材を増やしていくことができますよ。もちろん、赤ちゃんの食べ具合や家にある食材によっても変わると思うので、メニューや量を変更しながら進めていってくださいね。
自分でスケジュールを組めるようにポイントも解説しているのでぜひ参考にしてください。
1週目(1日目~7日目)
1週目は炭水化物にチャレンジしましょう。
炭水化物はごはんやパン、いも類等ですが、開始から1週間程度は、消化が良く、アレルギーの心配の少ないおかゆ(米)を続けましょう。パンのおかゆはまだ食べさせません。
おかゆは、お米1に対して水10の割合で炊いた10倍がゆをなめらかにすりつぶした状態のものを与えます。1回で食べるのは少量なので、1週間分まとめて作って、冷凍しておくといいですよ。
進め方の例
1~2日目は10倍がゆをなめらかにすりつぶしたものを小さじ1与えます。小さじ1の量が食べられていれば、3日目は小さじ2、赤ちゃんの食べ具合を見ながら小さじ3、…というように少量ずつ増やしていきましょう。
2週目(8日目~14日目)
おかゆに慣れたら、2週目はビタミン、ミネラル源である野菜にチャレンジしましょう。
舌触りがよく、アクの少ないにんじんやかぼちゃ、かぶ、大根等から始めるのがおすすめです。
これまでほんのり甘い母乳やミルクで育ってきた赤ちゃんは、甘みのあるかぼちゃやにんじんは好んで食べてくれますよ。野菜は皮をむき、やわらかくゆでてすりつぶし、お湯や野菜の煮汁でペースト状にのばしたものを与えます。
繊維の多い野菜など、食材によっては食べにくいものもあるかもしれません。その時には裏ごししたりとろみをつけたりすると、食べやすくなりますよ。
進め方の例
野菜類初日はにんじんをなめらかにすりつぶしたものを小さじ1与えてみましょう。これを2~3日続け、様子を見ながら、次はかぼちゃなど、別の野菜を小さじ1与えてみましょう。これもまた2~3日小さじ1の量を続け、食べられたら次の食材へと進み、少しずつ量も増やしていきます。
ただし、新しい食材は1種類とし、1さじから始めます。ほうれんそうは繊維が多いので裏ごしすると食べやすくなります。
3週目(15日目~21日目)
野菜に慣れたら、3週目はたんぱく質にチャレンジしましょう。
たんぱく質はアレルギーの心配があるので、慎重に進めていきましょう。舌触りのよい絹ごし豆腐から始めるのがおすすめです。豆腐も必ず加熱してから与えます。ゆでるかレンジでチンして加熱するといいですよ。
豆腐に慣れたら、白身魚を試してみましょう。初めはたいやひらめがおすすめです。白身魚は骨や皮のない、お刺身を使うと簡単です。切り身を使うときは、ゆでてから骨と皮を取り除きます。
豆腐や魚も野菜と同様に、加熱した後なめらかにすりつぶして、お湯やだし汁でペースト状にのばします。
進め方の例
たんぱく質初日は絹ごし豆腐をなめらかにすりつぶしたものを小さじ1与えてみましょう。これを2~3日続け、問題なく食べられれば、たいに挑戦してみましょう。なめらかにすりつぶしたたいを小さじ1与えます。たんぱく質はまだ量は増やさなくていいので、小さじ1を2~3日続けましょう。
野菜は2つ以上の食材を使ってもOKです。新しい食材を組み合わせるときは、万が一、アレルギー症状が出た場合に食材を特定できるように、残りは食べ慣れた食材から選びましょう。
4週目(22日目~28日目)
4週目はこれまで食べてきた食材を基本に徐々に量を増やしていったり、新しい食材を試したりしていきましょう。
進め方の例
炭水化物はおかゆに慣れたら、いも類を追加してみましょう。いも類は糖質が多いので、この時期は炭水化物として考えます。新しい食材が重ならない日に、じゃがいもを小さじ1おかゆに足してみましょう。
たんぱく質ではしらすを試してみましょう。しらす干しは塩分が多いので、必ず塩抜きをします。湯がいたり、茶こしに入れ熱湯を回しかけたりして塩抜きをしたものをすりつぶします。お湯やだし汁でのばしたり、おかゆに混ぜたりしてもOKです。小さじ1を2~3日続けてみましょう。
スケジュールのポイント
①新しい食材は小児科の開いている日に
かかりつけの病院の休診の日時を確認し、開いている日に新しい食材を与えるように組みましょう。上のスケジュールでは、月曜日を1日目としてスタートした場合、病院が開いていない日曜日にあたる日には新しい食材を用いないように作っています。
②急に量が増えないように
量を増やしていくときに、急に量が多くなったりしないように組むといいでしょう。おかゆの量が小さじ1増えた日に、野菜も小さじ1増えると全体としては小さじ2も増えることになってしまいます。赤ちゃんがびっくりしないように、上のスケジュールでは、1回に増える量は小さじ1ずつにしています。
実際には、順調に進んでいれば1回に全体量が小さじ2増えても何も影響ないことが多いので、そこまで細かく気にする必要はないのですが、基準となるものは小さじ1ずつ増えるように組んでいると、赤ちゃんの様子を見ながら、増やしたり減らしたりしやすいです。
③食材の種類や味、栄養をバランスよく
その日のバランス、全体のバランスを考慮して作っています。バランスというのは、食材の種類や味、栄養などです。栄養のバランスはこの時期はまだ考えなくていいのですが、同じ食材が続いたり、野菜の種類が似たようなものにならないように作っています。
普通の大人の献立を立てるときには、調理法や食材の重なり等のバランスも考えます。離乳初期でまだ食材も数種類しか食べられない段階なので、普通の大人の献立を立てるのと少し違いますが、考え方は同じです。
以上、離乳食1ヶ月目のスケジュールを紹介しました。よければ参考にしてください。