高齢者向け 適切なとろみの目安とおすすめのとろみ剤

高齢者の食事
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「お茶を飲むときにむせてしまうのでとろみをつけたいのですが、とろみのつけ方はどのようにしたらうまくできますか」

「食事がむせないようにするためにおすすめのとろみ剤はありますか」

 

 

高齢の方の誤嚥を予防するにはとろみはとても頼りになるものですが、

適切な固さや使用方法を守らないとかえって水分摂取が難しくなってしまいます。

 

ここでは、とろみの固さ目安や使用方法を解説し、おすすめのとろみ剤を紹介しています。

 

とろみをつかうのに慣れていない方や初めて使う方はぜひご参考ください。

 

 

 

高齢者に適切なとろみの目安とつけ方

3段階のとろみ目安

 

とろみは飲み込みの状況にあったものとします。

 

軟らかすぎても固すぎても適切な水分摂取ができにくくなるので、適切なとろみの目安を参考にして調理してください。

 

 

とろみの目安は3段階あり、そこから微調整して自分に適したとろみの固さにします。

 

まずは3段階の目安のうち、自分や家族がどの様子かを当てはめてみてください。

 

 

誤嚥のリスクが高い場合は、この内容は目安として飲み込みの状況を医師や言語聴覚士などに見てもらって適切なとろみの固さについて指示を受けましょう。

 

  

 

○とろみがなかったらむせてしまうが、飲むように水分を摂れる

この場合は「薄とろみ」からはじめます。

とろみ剤のメーカーによっては「薄いとろみ」、「とろみの強さ+」などと示されていることもあります。

 

 

 

○水分を飲むような飲み込みができず、ゼリーのように食べるかんじで水分を摂る

この場合は「濃とろみ」からはじめます。

とろみ剤のメーカーによっては「濃いとろみ」、「とろみの強さ+++」などと示されていることもあります。

 

 

 

○食べるように水分を摂るほどむせはないが、ある程度とろみがないとむせてしまう

この場合は「中とろみ」からはじめます。

とろみ剤のメーカーによっては「中間とろみ」、「とろみの強さ++」などと示されていることもあります。

 

 

 

目安となるとろみの固さを決めたら、

とろみ剤のパッケージに記載されている分量でとろみをつけます。

同じ固さのとろみをつけたくても、とろみ剤の量はメーカーごとに異なるので

パッケージをよく読んで適量を守ってください。

 

 

 

とろみのつけ方と注意点

 

とろみのつけ方はコップに「飲み物を先に入れる方法」と「とろみ剤先に入れる方法」の2つがあります。

 

方法①

①飲み物をコップに注ぐ

②スプーンでかき混ぜながらとろみ剤を少しずつ加える

③スプーンをコップの底につけ、ジグザグの線を底全体に書くように縦に往復しながら混ぜる

 

 

方法②

①コップにとろみ剤を入れる

②飲み物をゆっくり注ぎながらスプーンでかき混ぜる

③スプーンをコップの底につけ、ジグザグの線を底全体に書くように縦に往復しながら混ぜる

 

 

どちらを先にいれても問題ないので、混ぜやすい方法でとろみをつけてください。

 

混ぜるコツは、コップの底までスプーンをいれて、飲み物全体を混ぜるようにするとダマになりにくいです。

 

 

<注意点>

とろみ剤を使用する際は以下のことに注意してください。

  • とろみは時間が経てばより固くなるので、作り置きしておく場合は固さが変わることを踏まえて調整してください。
  • とろみをつけた後に飲むまでに時間が空いたら、再度かき混ぜてください。
  • とろみをつけると冷めにくくなるので、やけどに注意してください。
  • 飲み物の種類によってとろみのつけやすさや固くなる速さが変わります。
  • 固くなるのに時間がかかるからといってとろみ剤を追加すると急に固まり、水分が固すぎてしまうおそれがあります。

 

とろみの固さは目安なので、自分や家族に合った固さに調整してください。

 

 

 

高齢の方におすすめのとろみ剤

 

ご家庭でも使いやすいおすすめのとろみ剤を紹介します。

 

 

ニュートリー(株) ソフティアS

 

ソフティアSはニュートリー(株)が提供するとろみ剤で、ほかに紹介するとろみ剤よりも初心者向けの商品です。

 

ソフティアSは同じ固さにするにも分量が多めに設計されています。

 

 

とろみの分量に多少の誤差があっても、飲むときの影響が小さいので、

とろみ剤の使い方に慣れていない方や、自分に適したとろみの固さを調整したい方に向いています。

 

また、ソフティアSはどの飲み物の種類でも同じ分量で使えるので、

飲み物ごとに分ける必要がない面も初心者におすすめです。

 

 

とろみを使ったことがない方は、とりあえずこのとろみ剤からはじめてみてはいかがでしょうか。

 

 

(株)明治 かんたんトロメイク

 

かんたんトロメイクは(株)明治が提供するとろみ剤で広く使われています。

 

比較的滑らかな舌触りになるのが特徴で、とろみに抵抗がある方におすすめです。

 

 

また、らくらくBOXタイプは、箱を開けたら開け口の左上ですり切りができるようになっているので、適切に分量をはかることができます。

開け口も大きいので使い勝手が良いものかんたんトロメイクの特徴です。

 

 

(株)クリニコ つるりんこ Quickly

 

つるりんこQuicklyは(株)クリニコが提供するとろみ剤で、

比較的少量でとろみがしっかりつく特徴があります。

 

また強めのとろみなのですばやくとろみをつけることができます。

 

 

とろみに慣れていない方でもダマになりにくいよう設計されていますが、

分量がずれると固さに影響があるので、毎度きちんと量って使用することをおすすめします。

 

 

キューピー(株) やさしい献立 とろみファイン

 

とろみファインはキューピー(株)が提供するとろみ剤です。

 

キューピー(株)はやわらか食の商品も豊富で、

とろみ剤も料理の味を損ねにくい商品です。

 

少量でしっかりとろみがつくタイプなので、適切な分量を守って使うようにしましょう。

 

 

 

以上、「高齢者向け 適切なとろみの目安とおすすめのとろみ剤」について紹介しました。

繰り返しますがとろみ剤の固さは目安として参考にしていただき、

誤嚥のリスクが高い方は医師や言語聴覚士の指示を受けていただくことをおすすめします。

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