トマトは栄養価が高く、いろいろな料理にアレンジできるので離乳食に取り入れたい食材です。ただ、皮や種を取る必要があるので、少し面倒に感じるかもしれません。
今回は時期別の調理の仕方や皮むきや種取りが簡単にできる方法をご紹介します。
トマトはいつから食べられる?

トマトは離乳初期(5〜6ヶ月頃)から食べることができます。
10倍がゆに慣れたころに挑戦してみましょう。皮と種は取り除きます。
トマトは大人は生でも食べられますが、赤ちゃんは消化機能や免疫機能が未熟なため、加熱してから食べさせましょう。加熱すると甘みが増して食べやすくなります。
ミニトマトも同様に離乳初期から食べられます。トマトよりもミニトマトの方が酸味が少なく食べやすいでしょう。
時期別の調理方法と目安量

離乳初期
トマトのヘタの部分は汚れが残りやすいので、きれいに洗って包丁でくり抜くか切り落とします。
一口大に切り、電子レンジで加熱するか鍋で茹でます。裏ごしして皮と種を取り除き、ペースト状にして食べさせます。裏ごし器を使うと湯むきをしなくても、皮と種を取り除くことができます。
量は小さじ1から始め、15~20gくらいまで増やしていきます。
離乳中期
ヘタをくり抜き、反対側の部分に浅く十字に切れ目を入れます。沸騰したお湯にトマトを入れ、10~20秒ほど加熱します。皮がめくれてきたら冷水にとり、皮をむきます。横半分に切って種を取り、粗くつぶすか2~3mm角のみじん切りにします。慣れてきたら、3~5mm角くらいの粗いみじん切りにしてもいいでしょう。
目安量は20〜30gです。
離乳後期
ヘタをくり抜き、反対側の部分に浅く十字に切れ目を入れます。沸騰したお湯にトマトを入れ、10~20秒ほど加熱します。皮がめくれてきたら冷水にとり、皮をむきます。横半分に切って種を取り、5~7mm角に切ります。皮や種は食べられそうであれば食べてもOKです。
目安量は30〜40gです。
離乳完了期
ヘタをくり抜き、反対側の部分に浅く十字に切れ目を入れます。沸騰したお湯にトマトを入れ、10~20秒ほど加熱します。皮がめくれてきたら冷水にとり、皮をむきます。横半分に切って種を取り、1cm角に切ります。生でも食べられそうであれば生でもOKです。
目安量は40〜50gです。
トマトの皮のむき方
トマトの皮は湯むきの他に冷凍してむく方法があります。
鍋で湯むきする方法
- ヘタをくり抜き、反対側の部分に浅く十字に切れ目を入れる。
- 沸騰したお湯にトマトを入れ、10~20秒ほど加熱する。
- 皮がめくれてきたら冷水にとり、皮をむく。
電子レンジで湯むきする方法
- ヘタをくり抜き、反対側の部分に浅く十字に切れ目を入れる。
- 水にさっとくぐらせて耐熱皿にのせ、ラップをせずに600Wのレンジで1分程度加熱する。
- 冷水に浸し、皮をむく。
冷凍してむく方法
トマトを冷凍保存袋に入れて冷凍します。凍ったトマトを水につけると皮がめくれてきます。
トマトの種の取り方
トマトの種は取り除くのが難しいイメージがあるかもしれませんが、意外と簡単に取れますよ。
初期のペースト状にするときには、裏ごし器やザル、茶こしを使うと種を取り除くことができます。中期以降はトマトを横半分に切り、スプーンですくうように取ると簡単です。
市販のトマト缶やトマトペーストは使える?
市販のトマト缶やトマトペーストも離乳食に使うことができます。ただし、調味料や添加物が入っているものもあります。必ず成分を確認して、原材料が「トマト」だけのものを選ぶと安心です。
トマト缶は皮や種が残っている場合があるので、最初は裏ごしして取り除く必要があります。
トマトピューレやトマトペーストはトマトを裏ごしし、煮詰めて濃縮したものです。濃度はメーカーによって異なりますが、そのまま使うと消化の負担になるので、お湯などで薄めて使いましょう。
トマトを離乳食で使うには、皮や種を取り除く必要があるため、少し手間がかかります。市販のトマトペーストなどを利用すると、調理の手間が省けて便利ですね。
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トマトの皮や種はいつまで取り除く?
トマトの皮や種は食べにくく、消化が悪いので、離乳食では取り除きます。口当たりも良くなって食べやすくなります。離乳食後期頃までは取り除いてあげるといいでしょう。1歳前後で、慣れてきて食べられそうであれば、食べても大丈夫です。
冷凍保存方法は?
トマトは下処理をした後、ペースト状にするか、時期に合った大きさに切ってから製氷皿に入れて冷凍するとよいでしょう。
ペーストは製氷皿に入れて冷凍し、凍ったら型から外し、冷凍保存袋に入れます。
解凍するときは、自然解凍ではなく、必ず電子レンジや小鍋で再加熱してから食べさせます。
また、冷凍したトマトは、1週間を目安に使い切るようにしましょう。
以上、離乳食のトマトの調理方法のご紹介でした。ぜひ参考にしてください。