加算算定条件を勉強するときのポイント

国家試験対策
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ここでは管理栄養士の国家試験に出題される

加算算定条件の勉強についてポイントを紹介しています。

 

管理栄養士が対象者の栄養管理をおこなうことで得られる加算算定は医療保険制度による診療報酬と介護保険制度による介護報酬で異なりますので

混在しないように理解しておきましょう。

 

 

加算算定条件を勉強するときのポイント

加算を勉強する前に知っておくべきこと

 

管理栄養士が対象者の栄養管理をすることによる対価として診療報酬などの加算を得ることができます。

この加算で得られる点数ごとに、栄養管理の対象者や保険者から治療費などとして料金を受け取ります。

 

これにより、病院や介護施設等の事業所が利益を得ることになります。

 

加算の勉強をする前に理解しておいてほしいのは、「病院や介護施設などで管理栄養士が栄養管理をする対価のひとつとして、加算を算定する」ことです。

なので、加算の勉強は必ず「どのような栄養管理を」、「どのくらい」したら、「加算がいくら得られるのか」を、実際に働いている感覚で覚えた方が早いです。

 

より現場で実際に働いている感覚で各加算の算定条件を理解したほうがいいです。

 

 

加算の算定条件や点数などは保険制度の改定ごとに変更される場合があるので、必ず最新の情報を得ておきましょう。

 

 

加算をどこから取るかをおさえる

 

加算は管理栄養士が栄養管理をすることで得られる対価といいましたが

まずは管理栄養士がどこで栄養管理をするかをおさえましょう。

 

管理栄養士が働く場所で異なる加算

  • 病院等で栄養管理をする・・・治療の一環・・・医療保険
  • 介護施設等で栄養管理をする・・・介護の一環・・・介護保険

 

このように働く場所でどこから(どの保険から)加算を得るかが異なります。

働く場所によって、同じ栄養管理でも、

対象者にとって治療のための栄養管理なのか、介護のための栄誉管理なのかが違うためです。

 

病院と介護施設では管理栄養士に求められること自体が違いますよね。

 

実際は病院でも口から食べにくい方は誤嚥に注意しながら栄養管理をしますし、

介護施設でも誤嚥に注意した栄養管理をおこないます。

 

結果的に似たような内容の栄養管理になっても、対象者に求められることが違いますし、

ひいては管理栄養士が働く場所で栄養管理の目的が「医療」なのか「介護」なのかが異なりますので

 

わかりやすく、働く場所で加算を得るもとの保険が違うと理解しておきましょう。

 

 

加算を算定することで患者・利用者にどのような有益が生まれるかを把握する

 

繰り返しますが、

加算を算定することは、対象の方にとって管理栄養士が栄養管理をすることで利益があるためにその対価となります。

 

治療を受ける患者にとっては病気を改善するという利益が、

介護を受ける利用者にとっては生活を不便なくするという利益があります。

 

つまり、加算を勉強するときは「その加算を算定することで対象者に何の利益が生まれるか」、

ひいては「栄養管理などをおこなうことでどのようなメリットがあるか」を明確にしておきましょう。

 

特に加算算定条件を覚えていく上で混在しないようにするには、

それぞれの加算の根本の意味を理解したほうがいいです。

 

管理栄養士として将来働きたい方は今勉強しておくと、将来ずっと使う知識なので

無駄になりませんし、

 

管理栄養士として何が求められているのかを明確にしておくと働きやすいです。

 

 

例えば、食堂加算の場合、

病棟に一床あたり0.5㎡以上の食堂を設けている場合に算定できますが、

 

病院はそもそもベッドがあって、ベッド上で食事をするのに

なぜ食堂があったらプラスで算定できるかを考えてみます。

 

もちろんベッド上でも食事をとっても差し支えありませんが、

治療を進めていく上で、ベッドから起きられるまで回復したとしても、

ベッド上で生活をしていると筋力の低下や生活意欲の低下などがどうしても見られてしまいます。

 

「入院中にはご飯が食べられなかった方が、帰宅後ご飯が食べられるようになった」

私の経験ではベッドでの生活環境よりも家庭での食事の方が心が安らいで食べられるので、環境の変化によって食欲がでると感じています。

 

ベッド上ではないところで食事を摂ることで、身体の回復や精神的向上につながる可能性があるため、

入院中の方が食堂でご飯を食べることで環境を変えることができます

 

よってこのように病院側が環境整備に努めているのなら、患者にとってメリットとなるので加算として追加の算定をしていいです。

ということです。

 

それだけが食堂加算の意味ではないですが、このように「なぜ加算をとるのか」を意識して勉強しましょう。

 

 

国家試験を解くちょっとしたコツ

 

国家試験を解く上でのちょっとしたコツですが、

 

病院など医療として得られる加算は「臨床栄養学」の分野で

介護施設など介護として得られる加算は「社会・環境と健康」の分野で出題されることが多いです。

 

混在しそうなら、国家試験のどこで出題されているかで加算をわけて考えましょう。

 

 

 

まとめ

○加算を算定することは「管理栄養士として対象者に栄養管理をおこなうことの対価」

○加算を算定することで対象者にどのような利益が生まれるかを把握する

 

 

 

以上で加算算定条件を勉強するときのポイントを紹介しました。

管理栄養士の国家試験にでる内容は、将来管理栄養士として働く上で必要となることの基礎ですから、

できれば国家試験のためだけに無理やり覚えるのではなく、出題の意味を考えて勉強しましょう。

 

問題はどこかで関連しているので、1問ずつ覚えるように勉強するよりも

根本を理解する方がはるかに効率が良く正解しやすいですよ。

 

無理なく体調に気をつけて。

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