離乳食の乳製品は何から始める?牛乳・乳製品の進め方

離乳食

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牛乳・乳製品は良質なたんぱく質やカルシウムを豊富に含んでいます。たんぱく質は筋肉や内臓、血液などのもとになり、カルシウムは骨や歯をつくります。どちらも成長の著しい乳幼児期にとって欠かせない大切な栄養素。離乳食に取り入れたいけど、アレルギーや下痢が心配・・・という方もいるのではないでしょうか。

ここでは初めて牛乳・乳製品を与える時のポイントや進め方をご紹介します。

「粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんは牛乳アレルギーの心配はない」と聞いたことがあるかもしれませんが、まだこのあたりの研究は不十分で、粉ミルクの赤ちゃんは大丈夫とは言い切れません。反対に、完全母乳だからアレルギーの可能性があるということでもないので、心配しすぎずポイントをおさえて進めて行きましょう。

離乳期に与えられる乳製品は?

離乳期に与えられる乳製品をまとめました。

離乳初期離乳中期離乳後期離乳完了期
プレーンヨーグルト×
カッテージチーズ×
牛乳×△(材料として)△(材料として)○(飲料として)
プロセスチーズ××
バター(調味料として)××

離乳中期ごろからプレーンヨーグルトを与えられるようになります。 

中期にはヨーグルトの他に、カッテージチーズや離乳食の材料として牛乳を与えられるようになります。

牛乳は離乳食の材料として使用するのであれば、離乳中期から与えることができますが、飲み物として取り入れるのは、1歳を過ぎてからです。

バターは調味料として風味付け程度に中期ごろから使えるようになります。

 

「どれくらい」食べさせる?

乳製品は離乳初期はまだ食べさせません。

離乳中期以降、目安量が決まっていて、中期50~70g、後期80g、完了期100gとなっています。この量はたんぱく質源食品1種類を使用した場合の目安量なので、2種類以上たんぱく質源食品を使用する場合は、それぞれ量を調整します

乳製品の目安量離乳初期離乳中期離乳後期離乳完了期
ヨーグルト×50g~70g80g100g
牛乳×55~75ml90ml110ml

 

「いつ」「何を」食べさせる?乳製品の食べ進め方

牛乳・乳製品の主なアレルゲンは「カゼイン」というたんぱく質で、加熱してもアレルゲン性は低下しません。そのため、牛乳や乳製品は加熱調理していても慎重に進めていきましょう。

どの食品も初めて与える場合は、小さじ1杯から少しずつ始めることが前提です。食べてから数時間後にアレルギー症状が出た場合でも対応できるように、小児科の開いている平日の午前中に与えましょう

①プレーンヨーグルト(7ヶ月~)

離乳食で初めに登場する牛乳・乳製品は、プレーンヨーグルトです。離乳中期ごろから与えることができます。加糖ヨーグルトは糖分がたくさん入っているので、無糖のプレーンヨーグルトを選びましょう。加熱の必要はなく、そのまま食べさせることができます

離乳中期にはヨーグルトの他に、カッテージチーズのような脂肪分や塩分の少ないチーズ、離乳食の材料として牛乳を与えられるようになりますが、初めて乳製品を与える場合は、ヨーグルトがおすすめです。

ヨーグルトは消化吸収がいいため、赤ちゃんの胃腸に負担が少なく安心です。また、とろみづけに活用できたり、野菜や果物との相性もいいので、ヨーグルトで和えると味に変化をつけられたりもします。

②カッテージチーズ(7ヶ月~)

ヨーグルトに慣れてきたらチーズや牛乳に挑戦していくとよいでしょう。市販のチーズには脂肪分や塩分が多く含まれているものが多いです。カッテージチーズは脂肪分や塩分が少なく、離乳食に適したチーズです。少量の離乳食のためにわざわざ買うのも…と思われた方もいるでしょう。牛乳とレモン汁(またはお酢)があれば自宅でも簡単に作ることができるので是非試してみてください。

チーズも加熱なしで与えることができますが、手作りした場合など衛生面で心配な時には加熱をしましょう

③牛乳(7ヶ月~)

牛乳は離乳食の材料として使用するのであれば、離乳中期から与えることができます。牛乳の加熱は、アレルゲン性低下の面ではあまり効果はありませんが、衛生面では大切です。1歳になるまでは、加熱したものを離乳食の材料として取り入れましょう。

飲み物として取り入れるのは、1歳を過ぎてからにしましょう。牛乳にはカルシウムやリンが多く含まれるため、鉄の吸収を妨げてしまい、鉄欠乏貧血の原因になります。また、たんぱく質も多く含まれるため、未熟な消化管では分解しきれず、アレルギーの原因になる可能性があります。そのため、厚生労働省による離乳ガイドでは、飲み物としての牛乳は1歳からを推奨しています。

牛乳はアレルギー以外にも乳糖不耐症の心配もあるので、少量から始めて様子を見ることが大切です。乳糖不耐症は牛乳に含まれる乳糖という糖を分解する酵素が少なく、うまく消化吸収ができないことにより、腹痛や下痢が起きるものです。この場合は体質に合わせて飲む量を調節しましょう

④その他の乳製品

バターや生クリームは離乳食を進めていく上で、あえて取り入れる必要はないので、使わなくても大丈夫です。メニューのバリエーションを広げるために少量使用する程度がいいでしょう。

バター(調味料として)(7ヶ月~)

調味料として中期ごろから使えるようになりますが、風味付け程度の量にとどめておきましょう。1食あたり2g程度まで、無塩のものを選びます。ちなみにマーガリンはトランス脂肪酸を含むので、使わないほうがいいでしょう。

生クリーム(9ヶ月~)

後期から少量を使えるようになります。1食あたり5~6g使用できますが、風味付け程度にしましょう。

 

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