フレイル予防に栄養が欠かせない理由

高齢者の食事
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こんにちは

 

人生100年といわれる今の社会において、趣味に没頭したり、新しいことを始めてみたりと、老後を楽しみたいと思われている方も多いと思います。

なにをするにもいつまでも健康に生きていきたいですよね。

 

そのためには「フレイル」にならないように気をつけてください。

 

フレイルとは様々な機能が弱っている虚弱の状態のことを言います。

体力が落ちてしまい活動しようにも動く力がない、気分が下がりなにをするにも億劫になるなど、少しずつ生きる力を失っていくように弱っている感じです。

  

そのフレイルを予防するには十分な栄養が欠かせません。

今回はフレイル予防に栄養が欠かせない理由をご紹介します。

 

低栄養がフレイルの引き金を引く

 

 

フレイルの予防のためには、身体的な機能が弱くなっていくことを防ぐ必要があります。

その身体的な機能を維持するには筋肉量(骨格筋量)を落とさないようにすることが重要です。

 

フレイルサイクルという負の循環を示すモデルがあります。 

  1. 食事が食べられなくなり食事量が少なくなると体重の減少や低栄養の状態を引き起こします。
  2. 低栄養の状態はサルコペニア(骨格筋量の低下)を引き起こします。
  3. そのため活力や筋力が下がり、身体機能が落ちてしまいます。
  4. 身体機能が落ちると身体を動かす活動が難しくなり、活動量が少なくなります。
  5. 活動しなくなるため消費するエネルギーも少なくなり、お腹が空きにくくなります。
  6. よって食べる量がさらに減り体重も減ってしまいます。
  7. またサルコペニア(骨格筋量低下)によ基礎代謝が下がり、より消費エネルギーがすくなくなるためさらに食事が摂れなくなります。

 

このようにフレイルはあるきっかけから負の循環を生じてしまうため、状態が悪化してしまいます。

 

しかし、反対に言えば、サイクルを止めるきっかけを作ることで循環を逆回転することができ、フレイルの進行を防ぐことができます。

そのきっかけのひとつが、低栄養にならないように食事をしっかり摂ることです。

 

つまり、フレイル予防に栄養が欠かせない理由は『フレイルの進行を防ぐためには、栄養を十分にとり骨格筋量を維持することが重要である』ためです。

 

 

骨格筋量の維持に栄養が必要

なぜ低栄養で骨格筋量が減るのか

 

身体は食事で得た栄養素からできていおり、骨格筋は主にたんぱく質でできています。

つまり骨格筋量を維持するには、「体内のたんぱく質の量が減らないようにする」ことが大切です。

 

では、身体のたんぱく質の量を減らさないようにするにはどうしたらいいのか、まずは体内のたんぱく質量が減ってしまう原因を把握しましょう。

  

たんぱく質の役割として「身体のエネルギー源となる」という重要なものがあります。

この役割により骨格筋量の低下を引き起こしてしまいます。

 

食事が十分に摂れないと身体が活動していく上で必要なエネルギー源が食事から確保できなくなってしまいます。

車に例えるとガソリン入れる量が少なく、走っているときにガソリンがなくなるとエネルギー源がないため車は動けなくなります。ひとも同じくエネルギー源を失うと活動ができません。

 

しかし、ひとの身体は体内にエネルギー源を蓄えています。そのひとつがたんぱく質で、たんぱく質を代謝しエネルギーに変えます。

 

本来この役割は食事からエネルギー源が摂れなくなっても生命を維持するための大切な役割です。

 

この身体に蓄えていたエネルギー源となるたんぱく質とは、骨格筋のたんぱく質(筋たんぱく)のことを指します。

つまりエネルギーに変えるために筋たんぱくを消費(分解)するため骨格筋量が減ってしまいます。

 

まとめると、「食事量が減り栄養が十分に摂れない⇒身体を動かすエネルギーが不足する⇒筋たんぱくを分解しエネルギーに変える⇒骨格筋量が低下する」ことが栄養学的原因です。

 

 

食事をしっかり摂れば骨格筋量は維持できる

 

骨格筋量を減らさないようにするには「エネルギー源として筋たんぱくが分解されないようにする」ことです。

 

これを栄養の視点から対策していくには、シンプルに「食事をしっかりとる」ことが重要です。

 

食事から十分な栄養を摂れば、身体を動かすためのエネルギー源が確保できるので、筋たんぱくを分解しなくてもエネルギーが足りることとなります。

 

正確には、食事によって吸収される栄養素はすべてエネルギーとして代謝し消費しているわけではありません。また、骨格筋などは合成と分解を常におこなっていることもあり、食事から得た栄養の分と筋たんぱくの分を合わせてエネルギーに変えて消費しています。

 

ただ、食事から摂取するエネルギー量(摂取エネルギー量)が、身体に必要なエネルギー量(必要エネルギー量)を上回っていることで、筋たんぱくを分解する量が抑えられるので、骨格筋量が維持できます。

 

つまり、食事をしっかりとれば結果的に骨格筋量を減らさないようにできると思っていただいて問題ないです。

 

 

 

以上フレイル予防に栄養が欠かせない理由を紹介しました。

細かく栄養素とフレイル予防との関係性も報告されていますが、

まずは、「フレイル予防=骨格筋量を維持する=食事をしっかりと摂る」この関係性を知っておきましょう。

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