バランスの良い食事のメリット

成人の食事

本サイトには広告が含まれています。

「バランスの良い食事ってよく聞くけど、結局何がいいのか知りたい」

 

栄養管理の基本となる「バランスの良い食事」とは、3つのバランスが整った食事のことを前回解説しました。

バランスの良い食事とは何かについては以下の記事で解説していますので、まずはそちらを見ていただけたらと思います。 

 

 

ここではバランスの良い食事がもたらすメリットについて、3つのバランスごとに概要を解説します。

 

<今回の目標>

  • バランスの良い食事のメリットをそれぞれのバランスごとに理解する

 

 

バランスの良い食事のメリット

○「質のバランス」を整えることで、健康に生きるために必要な栄養を摂ることができる

 

質のバランスとは食品が偏らず、食事からいろいろな栄養素を摂ることができる状態です。

このいろいろな栄養素というのは、「ひとが健康的に生きていく上で必要な栄養素」を指します。

  

あなたが栄養バランスのよい食事とは何かと聞かれたときに、野菜を多く摂った方がいいとか肉ばかり食べない方がいいとか想像するかもしれません。

これは栄養の「質のバランス」を整えるイメージで想像されています。

「質のバランス」は食事の中の食品が偏らず、いろいろな食品を摂っている状態です。

 

この質のバランスを整えることで、「いろいろな食品を摂る」→「いろいろな栄養素を摂る」こととなるため、

結果的に私たちが生きていくために必要な栄養素を摂りやすい食事となります。

 

「質のバランスを整える=健康に生きるために必要な栄養を摂ることができる」というメリットを覚えておきましょう。

 

 

○「量のバランス」を整えることで、代謝や消化吸収に不要な負荷なく栄養を摂ることができる

 

 

一度にたくさん食べる「ドカ食い」はもちろん栄養学的には健康的な食事とは言えません。

 

食事を口から摂ると胃や腸で消化吸収し栄養素を体内に取り込みます。

その後さまざまな代謝を通じてエネルギーになったり臓器に取り込んだり、身体の状態に合わせてそれぞれの栄養素が役割を果たします。

そのように習慣的な栄養の代謝が適切におこなわれることが「健康に食事が欠かせない」といわれる大きな要因です。

 

一方、ドカ食いをすると1度に必要な量以上の食事をしていることになるので

消化吸収に負荷がかかり必要な栄養が適切に取り込まれなくなったり、過度に取り込まれたりします。

すると代謝においても不要な負荷がかかり疲弊につながります。

 

血液の中の糖質の濃度(血糖値)を下げる作用をもつ「インスリン」というホルモンがあるのですが(詳しくは基礎栄養学をご覧ください)、このインスリンは疲弊すると機能しなくなり、血糖値が下がりにくくなります。これが糖尿病の要因の一つです。

つまり、量のバランスが乱れると様々な身体の機能に負荷がかかり、やがて疲弊して機能しなくなってしまいます

 

質のバランスを整え、必要な栄養素を摂れる食事をとっても、その量が多すぎることは健康的な食事とはならないのです。

「量のバランスを整える=代謝や消化吸収に不要な負荷なく栄養を摂ることができる 」というメリットを覚えておきましょう。

 

 

○「時間のバランス」を整えることで、身体への負担を抑え身体リズムを維持しながら栄養を摂ることができる

 

質、量ともにバランスを整えた食事を1日3食摂っていても、食事の時間もバランスを整える必要があります。

この時間のバランスを整えるメリットは、量のバランスのメリットと似ていますが、消化吸収や代謝への負荷を減らすことが挙げられます。

 

「プチ断食」をする方もおられると思いますが、 栄養学からみると健康的な食事とは言えません。

断食を宗教として取り組まれている方などに対しては尊重されるべきなので、断食そのものを否定するわけではありませんが。

断食をすると食事のタイミングをスキップするため、前の食事から次の食事までの時間が長くなります。するとその時間は身体に入ってくる栄養がないので、身体はエネルギーを節約する状態にシフトします。

その後食事をスキップすることでおなかがより空いているので、次の食事は本来必要な量よりも多い量を食べることになります。

 

すると、エネルギーを節約する状態になっている身体からすると、エネルギーがなくならないように栄養を少しでも吸収しようとするので、身体に合った適切な代謝ではなくなります

 

時間のバランスが乱れると、自分が感じている以上に身体には負荷がかかっていることを知っておきましょう。

 

ちなみに、生まれてから習慣的に断食を行っている地域の方は、エネルギー代謝の恒常性が断食に合わせて調整されているため、健康状態に問題はないとも言われています。

ただ、日本人においては断食に合わせてエネルギー代謝の恒常性が整えられている人の方が多いわけではないので、

断食をダイエットなどのために食事の量を減らす目的でしているなら、1回食べないようにするよりも、3回食べて全体の食事量を減らした方がより健康的です。

 

時間は食べる時間と、食事と食事の間隔の時間の両方ですが、特に食べる時間を意識すればおのずと食間も整えられるので、食べる時間を定期に保つことが大切です。

「時間のバランスを整える=身体への負担を抑え身体リズムを維持しながら栄養を摂ることができる 」というメリットを覚えておきましょう。

 

 

まとめ

  • 質のバランスを整えることで、いろいろな栄養を食事で摂るため、健康に生きるために必要な栄養を摂るメリットがある
  • 量のバランスを整えることで、代謝や消化吸収に不要な負荷をかけずに栄養を摂るメリットがある
  • 時間のバランスを整えることで、身体への負担を抑え身体リズムを維持しながら栄養を摂るメリットがある

 

  

タイトルとURLをコピーしました