ドキドキしながら始めた離乳食も終わりに近づいてきましたね。
離乳完了期は『肉だんごくらいの固さのものを前歯や歯ぐきでかんだり、つぶしたりしながら食べられるようになる時期』です。朝、昼、夕と1日3回大人と一緒に食卓を囲み、だんだんと大人に近い食事がとれるようになります。とは言え、まだまだ薄味が基本。栄養のほとんどを食事からとるようになるので、栄養バランスにも気を付けましょう。月齢の目安としては12~18ヶ月頃ですが、赤ちゃんのペースに合わせて進めていきましょう。
この記事では、後期から完了期にステップアップするタイミングや、食材の固さや大きさなど調理のポイント、食べられる食材や1食の量、1日のスケジュール例などを紹介します。
肉だんごくらいの固さのものを前歯や歯ぐきでかんだり、つぶしたりしながら食べられるようになる時期
- 1日3回食+おやつで不足しがちな栄養素やエネルギーを補給
- 離乳食からの栄養は8割。炭水化物、ビタミン・ミネラル、たんぱく質をバランスよく
- 1日3回の食事を大人と同じ時間にとれるように、生活リズムを整える
- 味付けは大人の半分以下
完了期へ進む目安
1歳を過ぎ、赤ちゃんに次のような様子が見られるようになったら、後期から完了期に進むサインです。
調理のポイント
調理形態(固さ・大きさ)

この時期の固さの目安は、スプーンでラクに切れる肉団子くらいの固さです。舌は自由に動かせるようになり、前歯や奥の歯ぐきでかんで食べます。
前半は7mm角くらいが目安です。後半は8mm~1cmくらいの角切りにします。いちょう切りの場合は厚さ5mmくらいがよいでしょう。食材の大きさや固さは、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつアップしていきます。パンや野菜はスティック状に切って手づかみ食べさせるのもおすすめです。1cm角×3~5cm長さに切ってあげるといいでしょう。
噛む力をつけるために、角切りだけでなく、薄い輪切りや乱切りなど、いろいろな形に切ったものを食べさせるといいですよ。
調理方法・味付け
ゆでる、煮る、蒸す、炒める、焼くという加熱方法に加えて、完了期になると揚げ物も食べられるようになります。さらにメニューの幅が広がりますが、油をたくさん使うのでほどほどにしましょう。
刺激物などを除き、基本的な調味料はほとんど使えるようになります。マヨネーズは1歳を過ぎ、慣れてきたら加熱しなくてもOKですが、少量にしましょう。
調味料を使い、いろいろな味わいを体験させてあげることも大切ですが、薄味を心掛けましょう。味付けは大人の1/3程度が目安です。
食べられる食材
完了期になるとほとんどの食材を食べられるようになりますが、刺激の強いものや塩分の多いもの、刺身などの生もの、のどに詰まらせやすいナッツ類やもちなどは避けましょう。
完了期には初期、中期、後期に食べられる食材に加えて、次のような食材を食べられるようになります。
炭水化物
ほとんどの穀物が食べられるようになります。中華めんは添加物や塩分が多く含まれているので必ず下ゆでをしましょう。ごはんは軟飯から始め、慣れてきたら、徐々に水分を減らして、普通のごはんに変えていきます。
◎ビタミン・ミネラル
パイナップルはたんぱく質分解酵素を含むため、食べた後に口の中が痛みを感じることがあります。最初は加熱してから与えるといいでしょう。繊維も多いため、小さく切ってあげると食べやすくなります。
たけのこも繊維が多いので小さく切って食べさせましょう。
◎たんぱく質
ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工食品を利用する場合は、添加物や塩分の少ないものを選び、少量にしましょう。
油揚げや厚揚げは油抜きをしても油が多く、かみつぶしにくい食材なのであえて使う必要はありません。
1食あたりの目安量
離乳完了期の目安量 | ||
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炭水化物 | 軟飯 | 軟飯90g→ごはん80g |
ゆでうどん | 1/2玉(105g)→2/3玉(130g) | |
食パン(耳あり) | 8枚切り3/4枚(40g)→8枚切1枚(50g) | |
ビタミン・ミネラル | 野菜・果物 | 40〜50g |
たんぱく質 | 魚・肉 | 15g→20g |
豆腐 | 50~55g | |
卵 | 全卵1/2個→2/3個 | |
乳製品 | 100g |
食材別の1回あたりの目安量は上の表の通りです。いずれか1種類の食材を選んだ場合の量なので、2種類の食材を使うときにはそれぞれ1/2量にするなど調節します。
全部合わせて、子ども用茶わん1杯弱~1杯半くらいが目安です。
離乳食の回数と1日のタイムスケジュール例

離乳完了期:1日3回+おやつ1~2回
朝・昼・夜の1日3回の食事を大人と同じような時間にとれるように定着させます。毎日決まった時間にし、なるべく家族と一緒に食卓を囲んで食べる楽しさを伝えましょう。また、1日1~2回のおやつを与え、足りない栄養を補いましょう。
授乳はこの時期になると卒乳する子もいますし、まだ母乳やミルクを飲んでいる子もいます。個人差があるので、それでOK。それぞれに合わせて対応していきましょう。
栄養バランスと献立のポイント
栄養のほとんどを離乳食からとる
完了期になると栄養の 割りを離乳食からとります。離乳食からの栄養がほとんどになるので、栄養バランスを考えたメニューにしましょう。大人の食事から、薄味でやわらかいものを取り分けると、献立の幅も広がります。
1食のメニューには、主食、主菜、副菜(汁物)を基本にして、2~4品が目安です。味や食感、調理法などに変化をつけてあげましょう。
栄養的には授乳が必要なくなる時期ですが、母乳は赤ちゃんにとって「心の栄養」でもあります。妊娠したなどの特別な理由がない限りは、無理にやめる必要はないので、欲しがるようであれば飲ませてOK。1歳を過ぎたら牛乳にスイッチしていってもいいですね。
1日1~2回のおやつで足りない栄養を補う
この時期はまだ胃が小さく、1回の食事でたくさんの量は食べられません。そのため、3回の食事がしっかりと食べられ、生活のリズムが整えば、1日1~2回おやつをあげます。
この時期のおやつは食事でとりきれない栄養を補うのに大切です。なので、おやつというよりは、食事の一部と考えて食べるものを選びましょう。おすすめは牛乳、ヨーグルト、果物、いも類、おにぎり、サンドイッチなどです。
おやつを与える際には、時間と量を決めて、おなかがすくリズムを作ることが大切です。
離乳食を卒業したら幼児食ですが、大人と同じものが食べられるのはまだまだ先です。引き続き薄味で食べやすく調理しましょう。