「健康的にダイエットをしたいけど、どうしたら無理なく痩せられるか知りたい」
ダイエットは効果を高めたり早く痩せたりするために
身体に負荷をかけすぎるとかえって健康を害してしまう恐れがあります。
身体に負担をかけても耐えられる体力があるならまだしも、
年齢的に無理が効かない方は、身体を壊してしまう可能性が高いので
自分にあったダイエットの方法を選択することが大切です。
ここでは「管理栄養士がすすめる健康的なダイエット」の方法を3つのステップで紹介しています。
この方法は年齢的に身体に負担のあるダイエットが難しい方や
若くても将来のために健康的なダイエットをしたい方におすすめしています。
ダイエットの準備にも、見直したい時にも参考にしていただけたらと思います。
管理栄養士がすすめる健康的なダイエットの3ステップ
健康的なダイエットのためのステップは
- ステップ① 標準体重からダイエットの目標を設定する
- ステップ② 栄養学の3つのことを理解する
- ステップ③ リバウンドしにくいダイエットを実践する
この3つのステップです。
この方法はただダイエットをやみくもにするのではなく、
「健康を重視した目標の設定」から「理論的なダイエットのための知識」を習得したうえで「リバウンドしにくいダイエット」をおこなうやり方です。
この方法はあくまで健康的にダイエットし、ダイエット後もその体重を維持したい方向けです。
短期間で劇的に痩せたい方向けではないのでお気を付けください。
ステップ① 標準体重からダイエットの目標を設定する
一時的に体重を落とすのではなく、ダイエット後も継続してその体重を維持するには、
身体に負担のないように長期的なダイエットのやり方が重要です。
そのために、
まずはダイエットの目標を「自分の身体に合っている」ものに設定します。
自分の身体に合っている体重は「標準体重」を使います。
自分の標準体重の計算方法を知りたい方は以下のページを参考にして下さい。
まずは自分の標準体重を目標にダイエットをしていき、
その中で食事を少し減らしたり、運動をしてみたりと自分にあったダイエットの方法を探すといいです。
標準体重よりも少ない体重を目標にダイエットしていくときには、栄養不足になるリスクが伴っていきます。
ダイエットに慣れていない方は、まずは標準体重に向けてダイエットするほうが負担を減らしやすくなりますよ。
ステップ② 栄養学の3つのことを理解する
ダイエットをただやみくもに取り組んでも、思ったような効果が見られなかったり、体調を崩したりと
結果的にダイエットを断念することになりかねません。
そうならないように、
栄養学の知識をいくつか理解しておくといいです。
知っておいてほしい栄養学は以下の3つです
- 体重に関わる身体の性質
- ダイエット向きの食事時間
- ダイエットで食事を減らすべきか見分けるポイント
それぞれ別ページにまとめているので以下を参考にしてみてください。
上から順番に読んでいただくとスムーズに理解できると思います。
① 体重に関わる身体の性質
ここでは現状を維持しようとする身体の「恒常性」という性質を学びます。
② ダイエット向きの食事時間
ここでは食事の時間やタイミングで体重に変動があることを学びます。
③食事を減らすダイエット
ここではダイエットの方法として、自分にとって食事を減らしても健康に問題ないかを見分ける方法を学びます。
ダイエットを始める前に読んでおくことをすすめますが、
ダイエットを既に始めている場合も、今から目を通していただくと食事の見直しができるので参考にしてみてください。
特に「恒常性」についてはダイエットに限らず、
血圧や血糖などいろいろな健康問題を改善するときにも通ずる知識なので
自分のものにできるようにときどき読み返していただけたらと思います。
ステップ③ リバウンドしにくいダイエットを実践する
目標を設定し、栄養の知識を頭に入れたら
実際にダイエットを始めてみましょう。
とはいってもいきなり生活を変える必要はなく、
今の生活をベースにダイエットに向けて少しずつ変えていく事がダイエットを継続するポイントです。
以下では健康の維持を重視しながらダイエットをしていく方法を紹介しています。
ダイエットの継続のために「体重の動きをみながら食事の内容を少し変える」という
管理栄養士が実際におこなっている栄養管理の方法をベースにした方法なので
健康の維持にむけたダイエットをしたい方におすすめです。
管理栄養士は臨床現場でも健康的なダイエットをすすめている
臨床の場でも管理栄養士は健康的なダイエットを指導しています。
例えば糖尿病の患者に対して肥満を改善することを目的にダイエットを指導することがありますが、
その指導ではむしろ短期間で体重を落とすようにならないように注意しておこないます。
その理由は、急激に体重を減らすように食事を少なくしたり運動を増やしたりすることで、低血糖のリスクや低栄養の危険性が高まるので、
ダイエットをすることで、かえって状態を悪化させることを防ぐためです。
なので、管理栄養士は患者の今までの食生活や生活環境をみながら、
「ダイエットする方にとって負担のない方法を継続しておこなえる」方法を指導しています。
今回紹介した方法はそのひとつで、
負担のないように「体重の変動をみながら少しずつ食事を調整する」やり方なので
ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
○健康的なダイエットは「標準体重をもとにした目標設定」、「ダイエットに必要な栄養知識の習得」のうえで「リバウンドしにくいダイエット」をすること。
○管理栄養士は臨床現場で「自分に負担のない方法でのダイエット」を指導している。
○負担のない方法が結果的に健康維持につながる
以上、「管理栄養士がすすめる健康的なダイエットの3ステップ」を紹介しました。
管理栄養士が実際に指導している内容をもとにダイエットの方法を紹介しているので、
健康を重視しつつ、負担のないダイエットができると思います。